デイサービス「しんか」【看護的考え方】


[身体の観察] | |
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◆バイタルチェック(血圧測定・体温測定)デイサービスでは、来所さてている方々の健康状態を把握するために、バイタルチェックを行っています。 見た目では、なんの問題のない方も、血圧が高いことがあるので、入浴の時間を変更したり、中止することがあります。 また、体温測定に異常がなくても、「足取りが重い」「急に立ち上がりが悪くなった」 などの変化が表れた場合には、後に熱発する可能性があるので、注意が必要となります。 そこで、利用者様の状態を常に記録することで、小さな変化も見逃さないようにしています。 |
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◆全身観察(転倒歴や皮膚状態など)デイサービスに来所されている方々は、自宅や有料老人ホームなどの入居先から利用されています。 ご本人様や、ご家族様から自宅内で転倒があった時には報告をされることがほとんどですが、認知面に問題があったりすると、 覚えていないことや「転倒した場所」「受傷個所」また、「日時」「時間」がはっきりしないこともあります。 高齢になると皮膚が剥けやすくなってしまうことがあるので、剥離しないような家での生活習慣を把握することも重要になっています。 そこで、日頃の状態やご家族様への聞き取りをすることで、全身状態を把握しています。 |
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◆感染・脱水デイサービスに来所されている方々が病気にならないように、感染や脱水を防いでいます。 高齢者になると、若いころと比べても抵抗力が低下していることから、感染症をおこしやすく、発症すると病状が悪化してしまいます。 風邪をひいたあとから、肺炎や膀胱炎などの尿路感染症の注意が必要です。また、それが原因となり入院される方も少なくありません。 また、高齢者になるほど、水分を身体の中に保つ能力が低下していくことから、脱水を起こしやすくなります。 「足が痛くて、できるだけ歩きたくない」「職員に頼むのは申し訳ない」と考えるようになると、水分の摂取を控えてしまいます。 例えば、利尿作用がある薬を服用している利用者様が、尿の量は増えるのに、水分摂取を控えていると、脱水となってしまいます。 また、食事が少ない・下痢が多いことも脱水の原因となります。 そこで、利用者様の清潔保持に努め、感染を防止し、日頃から脱水に備えた対応が求められています。 |
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◆栄養状態の把握(食事、水分量・体重など)デイサービスに来所されている方々は、自分の食事量を把握できていないこともあります(過食・拒食) 食事の量は、健康状態や病気にも左右され、なかには制限されるべき食事内容がある方もいます。 食事の硬さについても、歯の健康状態や噛む力も考慮しながら食事形態を提供していきます。 食事のスピードや角度についても、誤嚥性肺炎にならないように、飲み込みを確認することが必要です。 高齢者になると喉の渇きに鈍感になることから、水分の摂取を把握してあげないといけない方もいます。 体重の変動は、それらを考慮しながら、普段の行動と病状の変化を総合的に判断する目安となります。 そこで、本人の体調と病状の進行具合を意識していくことで、良い栄養状態を保つこととなります。 |
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◆怪我の確認・処置(うっ血・剥離、打撲など)デイサービスでは、高齢者の床ずれをみることがあります。 床ずれは、基本的には同じ体位で寝ているとできやすく、人間の骨が触れる位置にできやすくなっています。 床ずれができやすい場所として(後頭部・肩甲骨・脊柱・仙骨部・大腿骨大転子・踵など) 入浴の際に発見されることが多いので、職員間の連携により、大きな褥瘡になる前の対応が求められています。 |
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◆床ずれの確認・処置(発赤・びらん・褥瘡など)デイサービスでは高齢者の怪我についても、確認し処置することがあります。 高齢者の皮膚は、薄く軽くぶつけたりすることでも、うっ血や剥離をすることがあります。 傷口がそのままでは、感染してしまうので、怪我の状態を把握し処置をします。 |
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◆薬の管理(自己管理・飲み忘れ・廃棄など)デイサービスを利用されている高齢者は、薬の自己管理が難しく、飲み忘れや紛失、拒否といったことがあります。 薬の在庫を管理できなかったり、また、健康状態によっては、薬の変化が必要になることもあります。 高齢者は、ほかにも複数の病気を抱えると、数種類の薬を飲むことが多いため、薬の副作用が出ることも少なくありません。 医療機関と連携をとりながら、受診日や、それぞれの服用される時間帯を把握し、間違いなく提供できるように心がけています。 |
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◆その他経管栄養(鼻腔栄養・胃瘻など) |